LAKER LABO / つなぎ部とはじめる、暮らしのAI · 第5話 / 全5話

うまく使う練習も、遊びからなら気楽に。気になるものを一つ選んでみてください。

続きを自分で選ぶ物語、一問ずつ答えるクイズ、いつもの景色で探す写真のお題、紙で作る小さな作品。ChatGPTとのやり取りを楽しみながら、自分の好みを一言足す練習をします。

つなぎ部は、島で人の困りごとを手伝う高校生5人の物語です。この連載の会話と返事の例は、使い方を説明するための作り話です。AIの返事は例と同じになるとは限りません。現在のサービスをもとに説明しており、画面・機能・利用条件は変わる場合があります。実際に使う前に、第2話の年齢や安全の注意も確認してください。

作業を終えた部室に、少しだけ空き時間ができました。灯里はカメラを、小春は紙の切れ端を手に取っています。

朝倉 灯里

今日は「何かの役に立つこと」じゃなくてもいい?

瀬尾 結

もちろん。遊び方を聞くのもできるんだよね。

榎本 小春

私は何か作りたい!

三崎 律

帰るまで、あと20分あるね。クイズなら私もやりたい!

ChatGPTは、お話や遊びのお題を考える手伝いにも使えます。答えを読んで終わりにせず、「こっちが好き」「もう少し簡単に」と一言加えると、自分の遊びに近づけられます。

ここで紹介する遊びは、文字のやり取りだけで始められます。画像を送ったり、特別な機能を使ったりしなくて大丈夫です。年齢の条件は第2話で確認し、13歳未満のお子さんと楽しむ場合は、大人が実際の操作を行って内容を確かめてください。

1. お話の続きを、自分で選んでみる

本を読むときに、「ここで別の道に行ったら、どうなるんだろう」と思うことはありませんか。ChatGPTに短いお話を考えてもらい、途中の行動を自分で選ぶ遊びができます。

お話を始める言葉

小さな島で、なくした手紙を探すお話を一緒に作りたいです。怖くない、やさしいお話にしてください。短い場面を3つで終わるようにして、まず最初の場面だけ書いてください。最後に「AかB、どちらにする?」と聞いて、私の返事を待ってください。

最初の場面のイメージ。説明用の作り話です

雨上がりの道で、青い封筒を探している配達人に会いました。
「小さな花の絵が描いてあるんです」
坂の下にはベンチ、右の道にはパン屋さんがあります。

A:ベンチの周りを見てみる。
B:パン屋さんで聞いてみる。

どちらにしますか?

「A」とだけ返しても遊べます。自分の希望を足したくなったら、短い言葉を続けてみましょう。

続きに、自分の好みを足す

Aにします。次の場面には、少し笑える出来事を入れてください。

榎本 小春

自分で長い文章を書かなくても、参加できるんだね。

瀬尾 結

雨上がりのベンチに、何があるんだろう。

白石 凪

手紙より先に、座る場所がぬれていないか気になる。

朝倉 灯里

凪は、お話の中でも観察してる!

続きを読んで、また選びます。三つ目の場面では「ここで終わりにしてください」と伝えると、区切りを頼めます。青い封筒が急に赤くなるなど、前の話と合わなくなったら、そのまま指摘して大丈夫です。直してもらうのも、一緒に作る楽しみの一つです。

2. クイズは、一問ずつ出してもらう

問題と答えをまとめて出されると、考える前に正解が見えてしまいます。そんなときは「一問ずつ」「答えるまで待って」と伝えます。最初は、正解を自分でも確かめられるものにしましょう。

短い英語クイズの例

次の3つの単語で、英語のクイズをしてください。
apple:りんご
window:窓
bicycle:自転車

英語を一つずつ出して、私が日本語で答えるまで待ってください。答えたら、合っているか教えてから次へ進んでください。全部で3問です。

最初の一問のイメージ

第1問:「window」は、日本語で何でしょう?

「窓」と答えれば、このリストでは正解です。入力するのが難しければ、「三つの選択肢から選べるようにして」と頼めます。英語以外にも、自分で作った短いメモをもとに、覚えたい言葉の練習ができます。

三崎 律

三問なら、もう一回やれそう。

朝倉 灯里

急に競争の顔になったね!

瀬尾 結

間違えた問題だけ、もう一度出してもらおうかな。

AIは問題の答えや採点を間違うこともあります。違和感があったら、無理に覚えず、もとのメモや辞書で確かめます。学校の課題や試験に使う場合は、その場のルールを守ってください。

3. 写真のお題で、いつもの景色を見てみる

「いい写真を撮ろう」と考えると難しくても、「丸い物を見つけよう」なら、少し気軽に探せます。写真をAIへ送らなくても、撮るためのお題を考えてもらえます。

写真のお題を頼む

身近な場所で探せる、写真のお題を3つ考えてください。「丸いもの」「光」「色」のように、特別な道具がなくても探せるものがいいです。人の顔や家の表札は撮りません。

お題の例

・丸い影を一つ探す。
・同じ色の物が二つ並んでいるところを探す。
・光が当たって明るく見える場所を探す。

好きなお題を一つ選び、目で探してみます。外へ出なくても、家の中で自分の持ち物や光を探せます。写真を撮らず、見つけた物を紙に描くだけでも遊びになります。

朝倉 灯里

お題が一つあると、いつもの道でも違うところが見えそう。

三崎 律

画面を見ながら歩かず、止まって撮ろうね。

瀬尾 結

見つからないときは、お題を変えてもいいよね。

外で撮るときは、車や自転車、段差に気をつけ、私有地や立ち入り禁止の場所に入りません。施設の撮影ルールも確認します。子どもの外出は、家庭のルールや大人の見守りに合わせてください。

写真を誰かに見せたり、インターネットに載せたりする前には、人の顔、表札、名札、車の番号などが写っていないか見直します。撮影した場所の情報が写真に付いている場合もあるので、共有する設定を確認しましょう。AIに写真を送って感想を聞く場合も、同じ注意が必要です。

4. ものづくりは、家にある材料から考える

「何か作りたいけど、何を作ろう」。そんなときは、家にある材料や、使いたくない道具を伝えます。まずは紙を使った小さな作品なら、作り直すのも気軽です。

紙で作るものを考える

紙と色鉛筆があります。はさみ、針、火は使いません。10分くらいで楽しめる、紙の小さな作品を3つ考えてください。有名なキャラクターをまねず、簡単な形にしてください。

気に入った案が出たら、「2番を作りたいです。最初の手順から、一つずつ教えてください」と返します。説明を読んでも折り方などが分からなければ、無理に進めず、別の作り方を選んでかまいません。

榎本 小春

紙なら、まず試してみやすいね。

三崎 律

完成の大きさは、先に聞いておこう。

榎本 小春

小さいしおりのつもりが、ノートより大きかったら困るもんね。

AIの工作手順や寸法には、間違いがあることもあります。本番の布などを使う前に、紙で形や大きさを試すと確かめやすくなります。針、はさみ、接着剤などを使う別の工作へ進むときは、年齢や経験に合った道具を選び、必要な大人の見守りを受けてください。

出来上がったものが見本どおりでなくても、それが自分のお気に入りになることもあります。AIの案をそのまま完成させるより、色を変えたり、名前をつけたりして、自分の工夫も楽しんでみてください。

5. 見せたくなったら、公開する前にひと呼吸

お話や作品ができると、誰かに見てもらいたくなるかもしれません。自分で楽しむところから、みんなに公開するところへ進むときは、もう一度内容を見ます。

AIで作ったからといって、他人の作品や個人情報への気づかいが不要になるわけではありません。必要に応じて「AIと一緒に考えた架空のお話」などと伝えます。そう書けばどんな作品でも公開できる、という意味でもないので、迷ったら公開を急がず確認しましょう。

瀬尾 結

五つの記事を読んだけど、まだ上手な質問ができる気はしないな。

白石 凪

「もっと短く」「ここが分からない」で、もう始められているよ。

朝倉 灯里

じゃあ私は、写真のお題を一つ。

榎本 小春

私は紙で作る方!

三崎 律

よし。帰る時間まで、楽しもう。

AIの名前を知り、一行送って、返事を読んで、もう一言足す。ここまでの基本は、それだけです。全部覚えるより、今日気になった遊びを一つ。合わなければ変え、大切なところは確かめながら、自分のペースで付き合ってみてください。